シャンバラ王国

2026年02月07日

― 言葉を封じた記憶 ―


過去を思い出す


追放された記憶を持つ自分。

喋ることを封じた自分。

言葉を飲み込んできた自分。


「もう大丈夫だよ」

「今度は、奪われないよ」


そう、心の奥で感じながら。


最近、ブログを書くことで、

私は少しずつ、過去の自分を迎えに行っている気がしている。



ブログを書くようになったきっかけは、

とても現実的で、少し笑ってしまうような理由だった。


会社の営業やSEO対策の話の中で、

「ブログは週に2〜3回書いた方がいい」と言われたり、

「そんなの普通は無理ですよ」と、

半分挑発のように言われたりして。


じゃあ、やってやろう。

そう思ったのが始まり。


でも、実際にやってみると、


「あれ、これ、合ってるかもしれない」


書くことが、苦じゃなかった。

むしろ、楽しい!

言いたい事を(書いて)伝えるという行為が、本当はしたかったんだ。



少し変な話をするけれど。


シャンバラという、地中に存在する王国がある、

という話を聞いたことがある人もいるかもしれない。


チベットの奥深く、

その入り口が隠されていると言われる、伝説の王国。

理想郷とも、霊的文明の中心とも呼ばれ、

密教や叡智の源ともされている場所。


私はなぜか、

そのシャンバラの光景を

「知っている」


ちょっとずつ点と点がつながってきて、

分かってきたことがある。


昔の私は、

密教的な教えを人々に伝える立場にあった。

王のすぐそばで、支える役割を担っていた。


必要な言葉を、必要な時に届ける役目。
でも秘密は守らないといけなかった。


けれど、

民のため、正義のために動いたことで、

結果的に私は追放された。


秩序を乱す存在として。



その出来事が、

私の中に「喋ることへの恐れ」を深く刻んだ。


言葉を発することで、何かを失う。

真実を言ったはずなのに、排除される。


そんな記憶が、

理屈ではなく、感覚として残っている。


だからなのかもしれない。


私は昔から、

人前で話すときに言葉が詰まる。
言いたい事が言えない。

 

頭では分かっているのに、声が出なくなる。

口を閉ざし、話さないとと思うと

身体が先に反応してしまう。
 

つい、もう伝えなくてもいいや、と諦めてしまう!


それは、

ただの緊張とは違う。


まるで、

「喋ってはいけない」

というブレーキが、

無意識の奥でかかっているような。


それは性格でも、能力不足でもなく、

ただの「記憶」なのだと、

最近は感じている。



小さい頃、一瞬だけ

「作家になりたい」と思ったことがあった。


本当に一瞬で、

書いてみたけどそれが独特な
不思議な世界観過ぎて、

すぐに「これじゃ無理だな」と諦めてしまったけれど、

今でも、胸の奥が弾んだ

あのワクワクした感覚は覚えている。


きっと、

自分の中に書きたい物語が、たくさんあったのだと思う。



書いていると、不思議なことが起こる。


鮮明な映像が見えるわけではない。

はっきり思い出すわけでもない。


ただ、

感じたことを、

感じたままに伝える。


それだけ。


ブログを書くことで、

私は少しずつ、

言葉を封じた過去の自分を迎えに行っている。


そんな気がする。